法事と正座最近は食事はイスで行なうことが多く、なかなか正座をする機会がないようで、 したがって正座をすること自体が大変のようです。 特に法事で40分~50分かかりますので、その間ずっと 正座しているのは大変なようです。 ある法事でのことです、施主の方が私の視界に入るところに 座られていました。 その方は、正座していることが重要だと考えられていたのでしょう。 一生懸命正座をされようとしているのですが、 足がしびれるのでしょう、しょっちゅう半立ちになったりしては、 正座を繰り返していらっしゃいました。 私はその姿を見ていて、おかしくて笑いそうになるのを 必死でこらえていました(笑) その例は極端としても、正座をすることに意味があると 考えている方は少なく無いようです。 私が 「足を崩してもかまいません。」 と申し上げましても 「修行だから」???? といわれて足を崩さなかった方が、いらしゃいます。 無理に正座をしていて、足が痛いことだけが頭の中を 埋め尽くしているようでは、供養になりません。 「法事の間中ずっと正座をしている必要はない」 というのが私の考えです。 しかし、最初から最後まであぐらをかいているのもいただけません。 法事の対象はご先祖様であり、それを仏様の功徳を 振り向けることによって供養するのが法事です。 仏様にも、ご先祖様にもそれなりの敬意を払うのが当然です。 その現れの一つが正座だと思います。 法事を始める前と終わった後の礼拝・焼香の時には 必ず正座をしましょう。 |